新刊 沖縄へ:歩く、訊く、創る
  『吉里吉里人』に触発されて浮かび上がった「沖縄医療特区」構想!

新刊 こうすればできる100年住宅
  材の伐採から家の造作まで徹底して「木」にこだわった「100年住宅」!

新刊 どうする情報源:報道改革の分水嶺
 「小沢vs検察」が物語るもの。「情報源の明示」が報道への信頼を生む!


北アルプス岩苔乗越付近のイワギキョウ群落(10.08.23)

零細出版人の遠吠え

09/03 「ホメオパシー」が効くのかどうか怪しいところですが、古来、薬には、毒を薄めたようなものが多くありました。「越中富山のアンポン丹」も「毒掃丸」も、要は「毒」の濃度の問題のようです。
薬物実験などでよく、「××をマウスに△mg 投与したところ、病変が現われた」式の結果が発表されます。ここでいちばんのポイントは、その薬物がどれだけの期間に、どれだけの量を投与されたかにあります。要するに、どんな薬物でも、いっぺんにドカーンと投与すれば、何かしらの不調が出てあたりまえということなのです。
「最小不幸社会」を掲げるカン氏はその点、元来「毒性が弱い」とされてきたのですが、最近では「霞が関湯の毒草風呂」にどっぷり浸かりっ放しですので、いかが相成っていましょうか? 対する「О-イチロー7」氏は、もとより「猛毒」を保持しているやに巷間ささやかれてきました。
要するに「ミンシュ猿山ボス猿合戦」は、「毒」と「毒」との争いなのです。どっちが「アンポン丹」で、どっちが「毒掃丸」なのか定かではありませんが、「毒をもって毒を制する」どころか、「毒を喰らわば皿まで」なんて考えが出てきても不思議ないのかもしれません。

09/02 Kボス猿候補はきのう、「明治維新には西郷隆盛の力が必要だったけれども、明治維新以降、西郷さんはああいう末路を迎えた。これが大事だ」とブチ上げたそう。
こりゃどうみても、Оボス猿候補への当て擦りでしょう。しかし、今回のО沢氏の出馬が、ご自身の政治生命を賭けた「最後の闘い」という点では、まるで見当外れということもないでしょう。
で、「このお二方のどちらを?」と問われれば、従来なら躊躇なく、「市民派」を標榜するカン氏に軍配を挙げたことでしょう。でも、権力の座に就いてからのカン氏はといえば、官僚の意のままズルズル前言撤回を繰り返すばかりで、結局、何だか旧来のジミントー政権と何ら変わらない地点にまで後退してしまいました。ならば、「О-イチロー7の毒」をもって「毒を制する」のも一手かもしれない、と思ってしまうのも無理はない。
О沢氏はきのう、「普天間問題」で、「沖縄も米国政府も納得できる案は、知恵を出せば必ずできると確信している」とまでは言いましたが、その具体策については、「いま自分の頭にあることをこの席で申し上げるわけにはいかない」と、またまたもったいぶっています。そしてカン氏から、「もう一回、白紙に戻して議論をスタートすることになると、1年近く続いたこの問題の混迷を改めて招く」と突っ込まれると、「白紙に戻すと言っているわけではない」と、すぐさま逃げてしまいました。
うーん、やっぱり、「日の丸扇子」の出番はなさそうです。

09/01 9月になりました。そろそろ秋風でも吹いてほしいものですが、「猛暑日」「熱帯夜」はまだまだ続くよう。それに輪をかけるように暑苦しくしているのが、「ミンシュ猿山ボス猿合戦」です。
「挙党一致」だの「トロイカ」だの、ジミントー時代にもよく耳にした掛け声が飛び交ったあげく、結局は「ОK牧場の決闘」に持ち込まれたよう。牧場(いや、猿山でしたね?)の柵を遠巻きに見物を決め込むしかない市井の民としては、リボルバーでも二丁拳銃でも何でもОK、このさいお二方のどちらかがKОするまで、徹底的に論を闘わせていただきたい。
何でかといえば、「普天間」にせよ「消費税」にせよ、「高速道路」や「ダム」にせよ、この間、彼の「猿山」から聞こえてくる基本方針の大変更には、ろくな説明がなされてこなかったからです。いい機会じゃないですか、クーラーのきいた密室を出て、公衆の面前でアツーい熱いホンネの議論を闘わせていただこうじゃありませんか。
あいにく私らには選挙権がないけれど、万万が一、О沢イチロー氏が、「普天間返還問題で米国と再交渉する」なんて言いだしたら、両手で「日の丸扇子」を振って応援を買って出てもいい。

08/31 北アルプス山中で今月14日から行方不明になっていた61歳の女性が、きのう無事救助されました。何と16日間、沢の水を飲みながら凌いできたそうですから、その強靱さには驚かされます。まずは、生還を心から喜びたいと思います。しかし、そのうえで…
双六小屋と三俣蓮華岳を結ぶあのルートは、先日私も往復したばかりですが、天気さえよければどうっていうことのないところです。ところが、女性が迷った14日は大雨で、視界も利かなかったといいます。
たまたま捜索現場に居合わせた筆者は、一帯を低空でホバリングするヘリを見上げながら、「何で、そんなに無謀な行動をとったのだろう?」と、首を傾げたものでした。あくまで「後知恵」でしかないのかもしれませんが、午前11時に双六小屋で食事をしたところで停滞すべきでした。
女性が湯俣川の河原で発見されたというところからすると、道を間違えたのは、おそらく「巻き道」の中間点にある小沢を渡るところでしょう。視界さえよければ、岩に描かれた赤丸印に従って沢を越えたのでしょうが、あいにくの天気でした。そこを渡らず、沢を下ってしまったものと思われます。
どんな山でも、天気次第で「阿修羅」と化します。これに「体力低下」の問題が加われば、何が起こるかわかりません。
先だって三俣山荘へ向かっていた筆者が、暑さにやられて体調不良を感じ、同じく午前11時に着いた双六小屋で、早々逗留を決めたのは正解だったようです。やはり中高年登山者は、「素直に『老化』を受け入れるべき」だと思うのです。

08/30 連日クソ暑いというのに、マスメディアは「ナンだカンだ」と暑苦しい「猿山のボス猿選び」で大騒ぎ。
「政治とカネ」の説明責任はどこへやらの「ナンだ」氏、マニフェストをつぎつぎ反古にして官僚にすり寄る「カンだ」氏… そんな現状をいやというほど見せつけられてきた私たちにとっては、「どっちもどっち」ではあるのですが、旧来の自民党政権への回帰だけは勘弁してほしい。
だからこそこう思うのですが、「ナンだ」氏と「カンだ」氏は、このさいきっぱりと袂を分かった方がいい。「対決回避」とか言って今後もいい加減な「野合」を続けるより、基本理念でのきちんとした一致を基盤としたそれぞれの政党を標榜すべきだ、と。
「一党独裁政権」はもう結構。いずれにせよ、今後は「連立政権」しか考えられないのだとすれば、「ナンだ」党と「カンだ」党を中心とした「連立」を模索すればいいだけの話。その方が、いずれ必ず浮上してくるにちがいない「大政翼賛会」的な「大連立」なんぞより、よっぽど「健全な民主政治」になるのではないか?
世間に、「円満退社」や「お友達でいましょうね」式の別れがあるように、それぞれが本来理想とする道を歩むために別れる、というのもアリなのではないでしょうか?

08/27 こんな経験をしたことはないでしょうか? 子どもの頃に住んでいた土地を何十年ぶりかで訪ねたとき、その地の1ブロックがいかに狭く感じられるか、ということを。「運動会ごっこ」で懸命に走った距離なぞ、おかしくなるほど短く思えます。
そして歳を重ねていくと、こんどはそれとはまったく反対の現象に遭遇することになります。その好例が、山歩きです。今回の山行で痛感させられたのですが、小屋から小屋までの距離が、年々遠くなっていくように思えてしまうのです。
コレすなわち、「体力低下」というわけです。「下界」ではそれほど感じることはなくても、山ではこれがてきめんに現われます。そんなとき、いつまでも「過去の栄光」(?)に囚われていては事故の元。「むかしとった杵柄」なんぞかなぐり捨てて、素直に「老化」を受け入れるべきなのでしょう。
白状いたします。けさ、土曜日と間違えて大遅刻をしてしまいました。だって、定期購読している『週刊金曜日』が、きのうのうちに着いていたもんですから。気分は、いつまでも「山モード」のままってことですね。いやはやこれこそ、深刻な「老化現象」の兆しなのかもしれません。

08/26 実際、数年前に私自身も体験したのですが、「体温低下」というのは、口で言うほど生やさしいものではありません。悪寒がし、震えが止まらなくなって、意識がもうろうとし始めるのです。疲れ果てた同行者を励ましながら、すっかり暗くなってしまった黒部源流を登るうち、激しい風雨に当たって、体温を奪われてしまったのでした。
倒れたのは、さいわい山小屋に到着してからのことでしたから、遭難救助の経験豊富な伊藤さんの適切な指示と、小屋に併設された岡山大学診療所の看護士さんの献身的なお世話のおかげで、翌朝には快復し、出立することができました。
最近よく「体温を上げると免疫力が高まる」と聞きますが、「体温低下」というのはこれとまったく反対に、免疫システムが機能不全に陥ってしまう、ということなのかもしれません。
ところで、最近頻発している中高年登山者の遭難事故ですが、その原因の多くは「下界」での健康管理にあるようです。山小屋関係者たちはよくこう言っています。「登山者は下界の病気を持ち上げてくる」と。

08/25 いやぁ、今年は、お山の上の暑さも尋常ではありませんでした。直射日光をもろに浴びての登りのきつかったこと! 歳のせいもあるのでしょうが、いつになくへたばってしまいました。
山を下りてから温泉で体重を量ったところ、何度乗り直しても7キロ減!「メタボ健診」で医師の管理下におかれ、「半年内に6キロ減量する」との「公約」も、この5日間で早くも超過達成!? でもなんだか、にわかには信じがたく、自宅のヘルスメーターで量り直してみると、真相は4キロ減といったところ。どちらの秤が狂っているのかわかりませんが、いずれにしても「快挙」ではあります。
87歳になる三俣山荘の主人、伊藤正一さんは、いくぶん耳が遠くなったものの、相変わらず矍鑠としていました。折しも1週間前の悪天候の中での行方不明者のヘリ捜索が行なわれていたのですが、話は、「風速と体感温度との関係」から「体温低下」へと移ります。

「そこで忘れられていることが1つある」と、伊藤さんは言います。「3000m近くの山の上では、水は97度Cくらいで沸騰する。これはコーヒーを淹れるには好都合なんだが、同時に、水分が早く蒸発する、つまりは、気化熱を奪われやすい、ということなんだ。だから、体温低下が起きやすくなる」と。

自然科学者の「雲上人」に、またひとつ教えられました。